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6.5号機になって息を吹き返した回胴式遊技機ことパチスロ。
その人気を支えるのはAT機と呼ばれるジャンルで、大当りになるとナビに従うことで出玉を増やすことができる機能を持つ機種たちです。これにより多彩なゲーム性を盛り込むことができ、勝負の面でも大勝ちを見込むことも現実的になってきました。
そんな6号機のAT機能と密接に関係する有利区間について解説していきます。
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有利区間とは?
有利区間の条件
有利区間を利用した立ち回りのコツ・やり方・選び方
おすすめの高純増機(少ないゲーム数で差枚獲得可能)
「6.5号機」の高純増機(有利区間4000G)
有利区間の良い点・悪い点
まとめ
Q&A
有利区間とは?
有利区間とは端的に言うと、ナビ(ナビゲーション)を出してメダルを増やしてもいいよという状態です。
この区間以外でナビを出し、メダルを増やすようにプレイヤーを誘導することは禁止となっています。
また、この有利区間内ではナビを出す抽選を行うことができます。そんな有利区間は延々と続けられるわけではなく、予め定められた条件を満たした時などで一旦終了するといった制限が用意されているのが特徴です。
有利区間の基本
6号機でのAT機では、消化するほとんどがこの有利区間内に該当します。いわゆる通常時と呼ばれるナビも出ずメダルが減っていく部分でも、ナビを出す抽選やAT機能の抽選を行うため、この有利区間内に滞在することになります。
また、AT機能に当選し、その消化中であってもAT発動区間を伸ばす、いわゆる特化ゾーンなども有利区間内であってこそ実現できています。
このように一口に有利区間と言っても、その中で様々な状態が用意されているわけですが、楽しむ分にはあまり意識しなくてもいいように作られています。
有利区間ができたのは「5.9号機」から
有利区間が用意されたのは5.9号機から。過激になる出玉性能を抑制する一環として新たに内規で決められ、導入されることとなりました。
この有利区間という概念を整備することによって、ギャンブル性能を抑えこむ効果と同時に、それまで曖昧な根拠で出していたナビ(AT)というものを明確化することに成功しています。
当時のそれは6号機のものと似て非なる部分も多く、有利区間は全体の70%を超えないように設計し、ATに関わる部分の抽選に設定差を設けてはいけないとするなど、かなり規制色の強いものとなっていました。
現行機「6.5号機」の有利区間の仕様
5.9号機時代の有利区間は監督する警察庁の意向を反映させるための緊急的措置だった感が強いものでしたが、6号機の有利区間はギャンブル性を抑える形になっているものの、かなり柔軟性を持たせた取り決めになっています。
とはいえ、6号機運用開始直後では過度に抑圧しすぎる結果となり、パチスロの人気が壊滅的状況に。そこからは徐々に緩和方向へと舵が切られ、現行の6.5号機では有利区間の終了条件が、以下のようになっています。
これにより、特にスマスロでプレイヤーの不満だった「投資した分を取り返す」可能性が大きく改善され、現在の人気へと繋がっています。
変更点 | 6.0号機 | 6.5号機 | スマスロ |
---|---|---|---|
ランプ | あり | なし | なし |
ゲーム数上限 | 1500 | 4000 | なし |
メダル数 | 2400 | 2400+投入メダル数 | 2400+投入メダル数 |
非有利区間とは?
非有利区間とは、その名の通り「有利区間ではない区間」のことを指します。ナビを出すことも、ATの抽選や内部的なモード移行を行うことができません。
また、AT中に有利区間が切れ、非有利区間を跨ぐことになった際は、AT機能に関する情報を全てリセット。持ち越すことはできません。
そのため、どんなに順調にATが伸びたとしてもいずれは強制的に止まってしまうということになります。
Aタイプには有利区間は存在しない(AT・ARTなどが無い為)
ビッグボーナスやレギュラーボーナスなど、純粋なボーナスのみで出玉を増やすタイプの機種では有利区間を設ける必要はありません。
何故かというと、押し順ナビなどのAT機能を使わずに出玉を増やせるからです。有利区間とはあくまでもナビ(AT機能)を利用しないと出玉を増やすことができないゲーム性の機種にのみ付ける必要があるというわけです。
ただし、ボーナス中に出玉を増やすためのナビを出したり、ボーナス消化後にAT機能を発動させたりする機種では、有利区間を用意する必要があります。
有利区間の条件
有利区間はギャンブル性を抑えるべく一撃で過度な出玉を手にできないよう、いくつかの終了条件を設けるように決められています。
その一つが連続する有利区間のゲーム数であり、もう一つが差枚数です。どちらもこれ以上はだめですよという上限を決められているため、それよりも手前で終了することも可能です。
機種によっては、差枚数をカウントする起点をAT開始時にしたり、2400枚の制限に届かずともリセットしたりします。
この他、メダルあり機では残りの有利区間のゲーム数と差枚数をチェックして、上限手前で有利区間を終わらせるポイントを設けているものもあります。
有利区間の開始と終了のタイミング
有利区間はATが当たり、終了する度に必ず終了させなくてはならないかというと、必ずしもそうとは限りません。
強制終了までの残りのゲーム数や差枚数をチェックし、まだ全然到達できない水準であれば、そのまま継続するタイプがほとんどです。一見すると仕切り直しがなかなか起きずプレイヤーに厳しいようにも感じますが、情報がリセットされる時にこれまでのマイナスの差枚数も無視されてしまうため、一回の大当りで取り返せる可能性は必ず切られるタイプよりも上がります。
なお、有利区間開始タイミングは基本的に有利区間終了後、すぐに新たな有利区間が始まるように設計されています。
有利区間のゲーム数
有利区間のゲーム数とは、内部的に決定されたところから連続したゲーム数を指します。予め決められたゲーム数を消化した場合、有利区間をリセットしなくてはなりません。
そのゲーム数は最大で6.0号機なら1500ゲーム、6.5号機だと4000ゲーム、6.6号機では6000ゲームまでと、内規が見直される度に伸びている傾向にあります。
消化ゲーム数の上限
有利区間の特性として、ゲーム数の上限が伸びるほど出玉の一撃性がアップします。
その理由の一つにAT消化中に差枚数のリミットに到達していないのに、ゲーム数の上限の条件で終了してしまうという悲しい終わり方も減ることが考えられます。
そんな特性を考慮すると、ゲーム数の制限がないスマスロの方がメダルあり機よりも思い切った出玉性能を持つ荒波タイプを作れることが理解できるでしょう。
獲得枚数の上限
規制の柱となっているのがこの差枚数管理での2400枚キャップです。
当初は一律で、一度の大当たり(AT)で開始から差枚数で2400枚を超えないようにするというものでしたが、中には2400枚よりも少なく終わる代わりにその間の上乗せ性能を高く設定し、完走率をアップさせるといった変わり種が登場するも、人気を獲得できず短命に終わりました。
現在では獲得枚数上限も見直され、大当りする時点で有利区間内での差枚数がマイナスだった場合は、その吸い込んだ分に2400枚を乗せる形が一度に獲得できる上限となっています。
有利区間を利用した立ち回りのコツ・やり方・選び方
有利区間がリセットされると、出玉的に有利になる場合があります。
現行の6.5号機などでは有利区間ランプの搭載が任意となり、外から有利区間切れが分かる機種が絶滅しかかっていますが、まだ設置が残っている6.3号機以前ならリセットされるタイミングが分かるので、知っておくと勝ちやすくなるでしょう。
有利区間を活かした立ち回り方
有利区間が切れるタイミングは差枚数とゲーム数の2つがあると説明しましたが、このうち前者はプレイヤーからするとはっきりと分かるため、勝つための立ち回りに組み込みやすいのは後者の方。
データ機器でトータル何ゲーム有利区間が続いている可能性があるか把握して打ち始めるといった努力が必要ですが、上手くいけば思わぬお宝台にありつけることも。
中でも、AT終了直後では簡単に切らないタイプは理解しきれていないプレイヤーも多く、狙い目となります。
ゲーム数ハイエナのコツ
ゲーム数で区切るタイプでは天国モードに合わせたゲーム数などAT直後ではないタイミングでリセットするものもあります。
他のプレイヤーがあまり知らなそうな仕様となっている機種に狙いを定めるのがコツと言えます。他には、有利区間に関係なくAT間で大ハマリすると救済措置として当りやすくなったり、内部的に性能がアップしているATに当選したりする機種もあります。
ただし、こちらは半ば常識となっている知識につき、競争率が激しくなるのが難点です。
ホールの有利区間ランプ対策
外から有利区間切れが分かる機種では、当たりやすくなるゾーン狙いだけでなく、そのズレから設定変更が分かることもあります。
そのため、店側もそう簡単に美味しいところだけ持っていかれまいと小細工を講じてくることも。
普段からそういう対策をやってくるのかそうでないか、あるいは全くいじらないのか、必ず設定変更を掛けてくるのか…そういった店の特徴を把握しておくとよいでしょう。
おすすめの高純増機(少ないゲーム数で差枚獲得可能)
ここからは6号機を代表する高純増機を紹介していきます。高純増機というのは6号機ではこの増加速度に関する規制が無くなっているため、はっきりとした定義はありませんが、概ねATが発動中の1ゲームあたりのメダル増加が3枚を超えるタイプのものを指します。
中には5枚を超えるものも珍しくありませんし、驚くべきことに約10枚を誇るものも。ただし、増加速度が高いからといって差枚数リミットに達しやすいということはなく、一回のATがすぐに終わってしまう傾向もあって、好みがハッキリと分かれるジャンルです。
『パチスロ ルパン三世~イタリアの夢~』/平和
『パチスロ ルパン三世~イタリアの夢~』はAT中の増加速度が約9.0枚と6号機の高純増マシンの開祖とも言うべき存在。
しかし、そのATは増える枚数が決まっている擬似ボーナスとして管理されているため、一撃でリミット完走というタイプではありません。しかしながら、ボーナス中にVストックすればインターバルなしで約300枚の塊が次々に貰えるため、千枚程度の獲得が現実的でした。
『戦国コレクション4』/コナミアミューズメント
1ゲームあたりの増加速度が約10枚と6号機パチスロのほぼ限界値を実現したのが『戦国コレクション4』。
瞬く間にメダルが増えていく様は爽快感溢れる景色となるものの、その分一回のAT継続が「10ゲーム+α」とかなり控えめとなっています。上手くいけばすぐにドル箱を満タンにするパワーを持ち合わせていますが、トータルで見れば遊べるタイプのスペックとなっています。
『パチスロ学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド ゴールド』/セブンリーグ
一度決まったらほぼ完走…?? そんな夢のようなゲー数上乗せ特化機能を持つのが『パチスロ学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド ゴールド』です。
作中の主要キャラである毒島冴子が活躍する「毒島乱数」は1ゲーム限定の上乗せ特化ゾーンながら、1~256ゲームまでのゲーム数を均等で上乗せするのが特徴。
AT中は1ゲームあたり9枚近い勢いで増えていくため、毒島乱数で3桁乗せを掴み取れれればエンディングも目前と言えるでしょう。
「6.5号機」の高純増機(有利区間4000G)
6.5号機ともなると、規制の影響もかなり薄れた出玉性能を保有する機種も多くデビューするようになりました。
増加速度が速いか遅いかというものではなく、通常契機からの当選なら通常の増加速度のAT、そして特殊な当選契機や特定の条件を満たすとすべての役をナビして増加速度がアップする上位ATも持ち合わせる、そんな機種の台頭が目立ちます。
『シリウス』/ヤーマ
6.5号機の第一弾としては2機種リリースされましたが、そのうちの一つがこの『シリウス』です。
ATは擬似ボーナスタイプで、増加速度は1ゲームあたりおよそ4.5枚とそれほど速くはないものの、決して不満になるほど遅いわけでもありませんでした。
しかし、これまでの6号機よりも激しい出玉推移を期待された中、ボーナスの速攻連チャンが決まることは稀。全体的にスランプグラフが緩慢な波を描くことが多く、6.5号機でなくてもよかったのではないかという評価が相次ぎ、不人気のまま役目を終えています。
『パチスロ閃乱カグラ BURST UP』/オーイズミ
「驚異的ハイスペック」と銘打たれた『パチスロ閃乱カグラBURST UP』は随所にタイアップ作品の世界観を想起させる「8・1」にこだわった仕様に仕上がっています。
当然、AT中の増加速度は1ゲームあたり8.1枚。セールス的には決して上々とは言えないまでも、見た目だけでなく実力も素晴らしく、大量出玉が期待できるトリガーを2種類も搭載し、破壊力も折り紙付き。根強い人気を獲得した一台となっています。
『パチスロ甲鉄城のカバネリ』/サミー
メダルありの6.5号機としては最大のロングヒットとなったマシンです。
続々と世に放たれる新機種も、この『甲鉄城のカバネリ』をお手本として多数作られていることから分かるように、プレイヤーのみならず、メーカーやホールにも影響を与えた偉大なパチスロといえるでしょう。
全体的には遊べるタイプのバランスですが、ロングフリーズなどを契機に突入する「裏美馬ST」ではボーナス中からその間を繋げるST中まで純増6.0枚で突っ走るため、一撃数千枚も可能と6.5号機に恥じない性能を誇ります。
また、差枚数上限に到達してATが終わると、その後数ゲームの間を置いて、ボーナス期待度75%となる通常STへと繋がる仕組みを採用しており、差枚数のキャップ終了が単なる残念な事象ではなくなりました。
この仕組みが大変好評を博し、この大量獲得で終わっても次のチャンスや大量出玉に繋がる性能を持つ機種のことを、カバネリでよく使われるキーワードである「貫け」と掛け、「ツラヌキスペック」と広く呼ばれるようになっています。
有利区間の良い点・悪い点
改めて6号機の流れを追っていくと、有利区間の性能がアップするにつれ、プレイヤーの支持を得ていったことが分かります。
そのターニングポイントとなったパチスロは、6号機の序盤を支えた『Re:ゼロから始める異世界生活』、そして6.5号機の『パチスロ甲鉄城のカバネリ』が挙げられるでしょう。
さらに『北斗の拳』を始めとするスマスロへと紡がれていくのですが、何れも有利区間を利用した機能を持つゲーム性であることが共通点です。最後にそんな有利区間というものについてまとめていきます。
有利区間のメリット
本来、有利区間はパチスロの出玉面として足枷となる存在です。しかし、そんな有利区間があったからこその立ち回りの確立もありました。
立ち回りという勝ちにこだわる行為もゲーム性の一環と捉えるなら、これは有利区間がもたらしたメリットとも言えます。
また、『パチスロ甲鉄城のカバネリ』のツラヌキスペックは紛うことなく有利区間という概念があったがゆえの産物です。以上からすると、どんなものも使い方一つで薬にもなり得るという好例と言えるでしょう。
有利区間のデメリット
有利区間のデメリットは何と言ってもその複雑さ。ボーナスに当選したら光って告知するというシンプルさを持ち上げるわけではありませんが、有利区間を内包するAT機はどうしても前もって知っておくべき情報が多くなります。
儲けるのではなく、損をしないために努力する必要性を苦痛に感じるプレイヤーがたくさんいることを踏まえると、有利区間に縛られるスペックは良いものとは言えないでしょう。
まとめ
有利区間の使い方に関しては、6号機当初に比べると抽選によって状態を振り分けられるなど進化しているそうです。
そう考えると、今後の6号機と有利区間の将来性も明るいのではないでしょうか。一方で、6.5号機のカテゴリであるスマスロを見ていると、現状のままでも十分な爆発力を持たせられることも分かっています。
すでに一部ではやり過ぎているとの声もあり、これ以上大幅な見直しは起きないのかもしれません。
Q&A
有利区間に関するよくある質問を紹介します。
6.6号機の登場と撤廃の可能性は?
6.6号機の運用も発表されましたが、実はこれ、ほぼ影響がありません。
それでも見直された背景としては、パチスロには使用するメダルが一般的なサイズよりも大きい30φ市場というものがあり、これはその大きさこそがニーズとなっているジャンルです。
そのため、メダルを使わないスマスロに30φ市場は成り立たず、その救済措置として有利区間が4000ゲームから6000ゲームに引き上げられたという説が濃厚となっています。
また、一部では有利区間が撤廃されるという噂も出回っているようですが、6号機での運用である以上、それはないでしょう。
有利区間が撤廃される時は規則が改正され、7号機となってからになるはずですし、7号機になっても有利区間の概念は残る可能性もあります。